STTとスルーネットピンポンの相違点

 スルーネットピンポンは、1995年当時、視覚障害者の間で行われていた「盲人卓球」のルールから、アイマスクの着用を除外し、健常者も障害者も、共に楽しめるバリアフリースポーツとして誕生しました。  一方、「盲人卓球」は、STTと名称を変えたことを機に、弱視者がアイマスクを付けずにプレーする部門もできました。これにより「スルーネットピンポンとの違いがわかりにくい」という指摘を受けることが多くなりました。  これをうけて、スルーネットでは誰でも気軽に楽しめる競技を目指して、大幅なルール改正を行いました。  今回のルール改正により、スルーネットピンポンとSTTとの違いが明確になったことを受け、以下にその二つの競技の違いを列記します。

1.プレイヤーについて


スルーネットピンポンは、バリアフリースポーツであり、全ての老若男女・視覚障害者をはじめ、車椅子使用者から健常者ま誰もがプレイで切るスポーツです。
これに対し、STTは視覚障害者のみがプレイできるスポーツです。

2.用具について


テーブル(卓球台)・サポート・ネット・ラケットは双方とも同一の規定のものを使用しており、競技どちらもラケットの両面の使用が可能となっています。 また、使用球も直径40mm(球の仲に鉛の玉が四つ入ったもの)、ネットの高さもテーブル面よリ42mmの高さと、共通の規定のものを使用しています。

3.サーブ時のラケットとボールの距離について


スルーネットピンポンは、ほぼボール一つ分の40mmです。 これに対し、STTは、ほぼボール2個半分の10mm以上離すことが義務づけられています。

4.ラケットの角度について


スルーネットピンポンは、特に角度の規定はありません。 これに対し、STTでは、ラケットと卓球台の角度が60度未満に傾いてはいけないことになっています。(ホールディング)

5.打球音について


スルーネットピンポンは、打球音が明瞭ではなくても、打球したことがわかればよく、ラリーを優先して競技を続行します。 一方、STTでは、明確な打球音でなければ失点となってしまいます。

6.ダブルヒット(2度打ち)・ホールディングについて


スルーネットピンポンは、基本的にダブルヒット・ホールディングはありません。 これに対し、STTでは、二度打ちしたり(ダブルヒット)、ラケットをたおして打ったり(ホールディング)した場合失点となります。

7.サービス(サーブ)について


スルーネットピンポンは、サービスされたボールがネットに触れても、相手コートのレシーブエリアに達すればOKです。 これに対し、STTでは、サービスされたボールがネットに触れた時点で、サービス・ミスとなります。

8.コーチング・応援・拍手等について


スルーネットピンポンは、ボールインプレイ外(サーバーが「いきます」と言ってから主審の判定と得点コールまでの間以外のとき)での、好感の持てるコーチング・応援・拍手は認めています。しかし、相手を撹乱するようなコーチング・応援や野次はバットマナーとして禁止しています。 これに対し、STTでは、コーチングも応援についても一定の制限をし、その程度に応じてイエロー・レットカードを発行して退場を命ずることがあります。

詳しくは、是非体験してみてください。
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